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悪意の解放・善意の発露 

つまりは、こっそり言いたいことを言うブログ

古今東西アウトサイダーってのは井戸に毒を入れるものなんだろうか。

差別とかの話

多読をがんばったりしたことはないんだけど、たまたま知り合いの持ってた本を読んでみた。

Tod Olsenさんって人の「The Plague」って本。中級程度の英語勉強本。ペストが大流行した14世紀のプランスの町で起こった悲劇のお話。

 

www.amazon.com

 

フランスに限らず、ドイツとかイタリアとかスペインとか、キリスト教圏の町では、例によってユダヤ人が虐殺されたらしいね。ペストはユダヤ人が持たらしたものだと。

 

この物語にもでてくるけど、イタリアでユダヤ人の薬剤師が、「井戸に毒を入れました」って自白を強要される。で、あれよあれよとヨーロッパじゅうのユダヤ人街が焼き払われたそうで。

 

ユダヤ人はイエスを磔にした奴らだからね。何かあればすぐに「神の怒りがーーー!」ってなるわけだよね。

 

このサイトに、ちょっと詳しく載ってた。

www.circam.jp

 

「宗教情報センター」か。面白いな。ブックマークしとこ。

 

 

 

 

さて「井戸に毒」で思い出すこと。そうそう、関東大震災の朝鮮人虐殺事件。

「朝鮮人が井戸に毒を入れた」とか「朝鮮人が犯罪者と一緒になって暴れまわっている」とか、そういうデマが流れて朝鮮人をひどい目に合わせたというやつ。

 

当時の警察や役所の記録を調べたことがある。「井戸に毒」や「暴れまわった」やらは、やっぱりデマだと思う。当時の警察各所の逮捕記録や、裁判記録、役所からの通達、不安を煽る新聞への行政からの批判を読めば、デマだと思うのが妥当だろう。でもって、自警団等による朝鮮人殺害で記録に残っているのが東京だけで53件233人なんだけれど当時の司法大臣は300人以上って語っているし、全国だったらもっとあっただろうね。デマが乗ってる新聞は東京だけじゃなかったから。でもまぁ、6000人は言い過ぎじゃないかなぁ。1000人前後かなというのが個人的な見解。でも、1000人でもかなりひどい話だよ。これはしっかり反省しなきゃね。「すぐホロコーストだなんだ言って、被害を盛りまくるなよ」とか言いわけできないんだよね。「だって朝鮮人は素行がわるかった」とか言ってもさ。当時から日本は法治国家だったわけだから。

 

 

 

ペストの話にもどるけど。

ペスト流行時のユダヤ人虐殺は規模が違っただろうね。でもペストで死んだ人間が当時のヨーロッパの人口の1/3から2/3だって言うから、誰が虐殺で死んだのか、誰が病気で死んだのかわかりゃしないんだけど、虐殺の記録は残っているよね。だって当時のキリスト教信者は「正しいことをした」と思っているんだから、隠す必要もないよね。ペストに対する人々の恐怖は、震災の比じゃないと思うし。

 

ただ、やっぱりユダヤ人はヨーロッパ人だったのかなぁとは思うんだ。被害の記録がずっと残っているし、なにより虐殺される前は、なんやかんやで一緒に住んでたわけじゃん。差別はあっただろうけど、擁護もされてた。だから、お金持ちも多くて、やっかみもあった。そして「ずるい=頭がいい」と思われてた。その辺が、黒人やアジア人とは違う。

 

 

「井戸に毒」事件で最近話題になってたひどい事件がある。

ヘレロ・ナマクア虐殺 - Wikipedia

「ヘレロ・ナマクア虐殺は、ドイツ領南西アフリカ(現・ナミビア)においてドイツ帝国が先住民族に対して行った虐殺。アフリカ分割の動きの中の1904年から1907年にかけて行われ、20世紀最初のジェノサイドと考えられている」

 

という話なんだけど、この虐殺のひどいところは、さんざん攻撃して追い詰めて強制収容・強制労働の上で、最後は餓死&中毒死させたってとこ。ナミブ砂漠に追いやられたヘレロ族とナマクア族の使用する井戸に毒を入れたって話。

 

「約6万人のヘレロ族(全人口8万人のうち、80%)、1万人のナマクア族(全人口2万人のうち50%)が死亡した」ってさ。

 

おいおい。これこそガチの民族浄化じゃないかよ。

 

 

とは言っても。

白人の皆様による有色人種の虐殺の歴史は枚挙にいとまがないわけですし。

上のナミビアやら、コンゴのベルギーによる虐殺なんかは、最近のだから記録に残ってるってだけですし。

 

やれナチだ、ホロコーストだとか言ってるけれども。

「井戸に毒を入れた」疑惑で虐殺された方々の話の一方で、本当に「井戸に毒を入れて殺された」方々の話にも本腰を入れてほしいと一有色人種の私などは思うわけです。

 

 

「やつらずるいから」

「やつら素行が悪から」

「やつら人間じゃないから」

とか言うのはね。ジェノサイドを肯定する理由になり得るはずがないって話。

 

 

最後になって申し訳ないけど、

「The Plague」は、なかなかいい物語だった。一応ハッピーエンドだと思うしね。

 

 

「あ」のつく、あのマルチ

アメリカの話

また、アメリカでのことを書くけれど。

 

とある教室で知り合ったメキシコ人の女性と、連絡先を交換してもらったことがあった。

彼女はとても明るくて、私のようなぐずぐずした人間を笑顔で励ましてくれたりしたから、お礼を言いたかったから。それだけだった。

 

そのあと、数ヶ月して彼女からメールがきた。

踊るような気持ちで読んだら、彼女がオーガニックの商品を売っているから話を聞かないかとう内容だった。

 

ああ、案の定。

「あ」のつく、あのマルチ企業だ。

 

実はあのシステムについては、少し調べたことがある。

まあ、勧誘されたこともあるしねぇ。

あのシステムが合法だと判断された裁判の経緯も読んだ。

法務の方は、よほどやり手らしい。

いずれ、あのシステムを解説したページを作りたい気もするけど、内部の人に情報聞くのもやだなぁ。とりあえず、そのあたりは今回はパス。

 

まあ、誰もが知っていると思うけれど、あの会社は大企業だ。

政治献金もバカスカやってる。日本でも、もちろんアメリカでも。

日本ではイベントにビル・クリントンを呼んだらしいね。

今回のトランプ政権にもアムさん創業者の義理の娘がいるらしい。抜け目ないわ、さすがアメリカの企業。

 

www.sankei.com

 

最近のヒット商品は、なんかのサプリメントらしい。

詐欺じゃ無い。そういうビジネスだ。

成功している人もいるようだし。

 

ただ、よほどの営業能力がないと無理っぽいね。

自分で商品を売るよりも、下の人間に売らせた方が儲かるってのは、一見詐欺っぽく見えるけど、考えてみたら企業ってのはそういうところあるよな。アメリカなんて、末端の人間と上にいる人間の収入なんて100倍以上違うなんてざらだもの。マルチなんてかわいいもんだよ。

 

日本では。

あれをやってて、在庫を抱えすぎて、商品を下請けに売っちまう人も多いみたいだね。実際は赤字でも商品を買って、なんだかって立場をキープした方が儲かるらしい。妙なシステム。

最近はマルチの商品専門の買取業者もあるよね。商品自体は悪くもないから、そこで買うって需要もあるんだろう。知り合いから買うと営業がうっとおしいけど、商品自体は気に入ってるって人がいるんだね。

 

アメリカでも、そういうことしたい人がいるみたいなんだけど。

なぜだかこっちだと、その手の商品が見つからない。

e-bayで、安売りをしようとした人が、アムさんに訴えられたって記事を昔読んだ。

www.mlive.com

 

この裁判の後日談をまだ見つけていないが、どこを探しても値下げして売ってるサイトを見つけられないので、やっぱり無理なんだろうなぁ。アマゾンやe-bayでも商品は売ってるけど、全然安くない。

 

ただ、最近はやっぱりネット販売も盛んっぽい。それぞれの販売員がネット上にそれぞれのページを持って、そこで営業を展開している。対面で買うよりは買いやすいってのはあるだろうな。ただし、やっぱり会員にはならないといけないみたいだから、アマゾンで買ったほうが楽でいいかもな。

 

さて、話は戻って。

件のメキシコ人女性から、アムさんの商品を買うべきか少し悩んだ。彼女もアメリカで苦労しているからこんな商売に手を出したのだろうし、何かいいものがあれば協力しようかとも思ったのだけれど。

 

たぶんあと数年もアメリカにいない私が、ちょろっと商品を買っても、大して儲かりはしないだろう。彼女は英語がよく話すが、メキシコ人にありがちな「あまり正しくない英語」だった。そんな状態で、アメリカ人にアムさんビジネスを展開できるだろうか。アムさんはアメリカでは有名な大企業だからといって、誰もが認めているわけじゃない。やはりカルト的な集団だと思われている。この国で、自分を守ってくれるメキシコ人の人脈をアムさんのせいで壊したりしないだろうか。私のごとき縁の薄いそれもまともな英語も話せない日本人に声をかけなければいけないほどにせっぱ詰まっているんだろうか。

 

彼女は、きっとアムさんで成功したりはしない。

傷が浅いうちに、諦めたほうがいい。

 

私は「日本にいるときに、それらの商品を使ったことがあるが、合わなかった」と返事をした。すると例によって、一度商品を見にきてくれと言ってきた。ああ、販売への勧誘だなと思ったので「申し訳ないが、私のビザではその手のビジネスをすることができない」と嘘をついた。その嘘への返信がなかった。

 

彼女の笑顔に励まされた日々を思い出して、少し悲しくなった。

 

今、少し酔っているので、品のない言葉を使わせていただく。

潰れてしまえ、クソ会社。

忙しい時期には休むけれど、暇な時にすること。

自分の話

それが趣味のブログってものでしょうか。

 

だらだらと毎日を過ごしているようでも、忙しい時期というのもあるもので。

気がつけばもう20日も書いてないじゃないか。

 

日々のニュースに言いたいことがあっても、やり過ごしてしまうともうニュースじゃない。

 

置き去りにされた気持ちが、蓄積していく気がする。

ただ、そういうものは、時と共に薄れるようにできているらしい。

 

だとしたら、このブログも必要ないかと思ったり。

でも、どこかにいる私のような人間が、私の吐露を探しにくるかもしれないので。

もう少し書くかと。

あなた方はアメリカをいったいどうしたいんだい?(テュルク系の人たちの話から)

海外の話

少し前、テュルク系(テュルク語族って言った方がいいのかな)の人たちの食事会に誘われて行ったときの話。

 

テュルクってのはWikiによると「中央アジアを中心にシベリアからアナトリア半島にいたる広大な地域に広がって居住する、テュルク諸語を母語とする人々のことを指す民族名称である」とのこと。トルコをはじめとして、カザフスタンやウズベキスタンなどのいわゆる「スタン系」の国々、イラン、シリア、ロシアの方にも大勢いて、あとウイグル族なんかもテュルク族の仲間だそうだ。

 

私を誘ってくれたのはキルギス人だったのだけれど、そこに集まってたのは、本当にいろんな国の人で、顔も服装もまちまちだった。白人みたいな顔の人もいれば、日本人と間違いそうな人もいた。本当に広い範囲にいる民族なんだなぁと感心した。聞けばトルコを中心としたテュルク族のみなさんは、諸外国へ行っても助け合って家族のように生きているのだとう話だった。

 

リーダーっぽい初老の男性はトルコ人とのことで、皆さんの尊敬を集めている雰囲気だった。彼は日本にも来たことがあるとかで、とても親切に話しかけてくれた。

 

彼はアメリカがテュルク語族の子どもたちの教育に力を入れているらしい。平日はアメリカの学校に通って、週末にテュルク語とその文化を学べる学校に通うように尽力しているようだ。学校には礼拝をする場所もある。各宗派の人たちが、好きなように祈っていいらしい。今の中東の争いのことを考えると、平和なことこの上ないね。

 

アメリカの日本人学校にも補習校というのがあって、平日はアメリカの学校に通い、週末は日本語と日本の教科書を学ぶ。最近は全日制の日本人学校に通う子どもも減り、補習校が賑わっていると聞いた。それと似たようなものだろうか。

 

彼は人気者だから、しばらくして他のテーブルに移ってしまったが、いろんな方々が話しかけてくれた。私もあまり英語が得意ではないのだが、彼らもすべてが英語が得意というわけではなさそうで、会話が弾むということはあまりなかった。ただ、ひとり積極的に話しかけてくれる女性がいた。

 

彼女の親戚はヨーロッパの方へ移住したとのことだった。失礼ながらと聞いていたのが「ドイツにはトルコの方が多く住んでいると聞いたのだけど、どうしてアメリカを選んだんですか?」ってことだった。

 

「確かにドイツにはトルコ人がたくさん住んでいるけど、教育にはやっぱりアメリカがいいと思ったの。誰でも絶対に教育をうけさせてくれるし、私たちに対する差別も少ないわ」

 

確かに。なんだかんだ言ってアメリカは移民に手厚い。そこに住んでさえいれば、誰でもその場所の義務教育を受けることができるうえ、英語が話せない人たちへのケアも非常に手厚い。コミュニティカレッジという誰でも入れる短大のような場所もたくさんあって、そこも外国人に親切だ。

 

その女性は、こんなことを言い出した。

「私たちは留学しにアメリカにやってくるのよ。そしてアメリカで子どもを産むの。アメリカで産まれた子どもはアメリカ人よ。私たちはここに学校を作り、ここで学びながら働いて暮らすの。今はテュルク族は少ないけれど、きっとこれから大勢になっていくわ」

 

大国トルコは置いておいて、中央アジアのテュルク系のみなさんは近代非常に気の毒な目にあっているなぁとなんとなく思っている。国境を超えて点在していたために、争うことができなかったこともあるんだろうとも思う。国というのは民族ごとに構成されていると感覚が日本人にはあるが、実際はそうでない国の方が多いらしい。

 

それにアメリカはトルコ人移民に対しては大きなことは言えないと思う。

なんせトルコは難民受け入れ国ランニングぶっちぎりの第1位なんだから。

www.unhcr.or.jp

 

250万人も受け入れているってすごいな。

 

ついでに世界の移民がひとめでわかるランキング。2015年の統計。

ailovei.com

 

トルコ在住の移民は458万人。人口の5.81%。立派な移民大国だよね。

ちなみに日本にいる移民は244万人。トルコが受け入れている難民よりも少ないね。

 

それはいいとして、大勢の難民移民を受け入れている一方、多くが外国へ流れていく。テュルク族はもともと国境を超えて繋がっている人たちだから、国籍へのアイデンティティはないのかもしれない。

 

ただ、ふと思う。

 

「あなた方は、アメリカをいったいどうしたいんだい?」

 

たしかにアメリカは移民大国だ。そして裕福で寛容だ。でもここで人口を増やして、アメリカがどんな国になればいいと思うんだろう。

 

ぼんやりと世界中の人たちが仲良く暮らすユートピアを目指してくる移民の方々も多いと思う。でも、アメリカにだって血とエゴと憎しみの歴史があり、その上にこの裕福な国がある。

 

この国の自由はネイティブアメリカンをなぎ倒した白人クリスチャン(とその奴隷だった黒人)が、また自分たちで血で血を洗う争いをして(20万人もの人間が死んで)築き上げた国なのだ。ヨーロッパもそうだ。世界中のあちこちで、いろんな国の人たちの血と涙を踏み台にして、自らも傷つけまくって、豊かになった国々だ。

 

いずれイスラム教徒が国民の過半数をしめることになったら、選ばれた大統領はコーランに手を置き誓うのかい? アーリントン墓地での式典では、みんなが地面に額をつけて祈るのかい?

 

あなた方には、この自由の大国を動かす覚悟があるのかい? アメリカの富を築き上げた人たちのように、世界中の富を貪る残酷さがあるのかい?

 

アメリカはいつまでも広大なフロンティアじゃない。

カンダタは下からやってくる亡者を蹴落としたから、地獄に逆戻りしたらしいが、アメリカへ向かう蜘蛛の糸を垂らしているのはお釈迦様じゃないし、アメリカは極楽浄土でもないんだよなんて。

 

そんな考えは、意地悪なんだろうか。

 

私はただ、あの人たちにも幸せになって欲しいと思うばかりなんだけれど。

 

 

追記:

そういえば、トルコ人の人からエルトゥールル号の映画を見たかと聞かれた。

ああ、「海南1890」のことか。

まだ見てないです、でもその事件のことは知っていますと。

中東戦争のときに飛行機を飛ばしてくれたことを日本人はみな感謝していますよと言った。

この会話はトルコ人と日本人のお決まりのやりとりかも知れないな。

   

www.toei.co.jp

 

そういえば、キルギス人の子が学校に「乙嫁語り」という漫画が置いてあると言っていたな。

あそこに描かれているのは、ほとんど事実だと言っていた。私も彼女も英語があまり得意じゃないから、描かれている文化や服装が事実なのか、展開される歴史が事実なのかってのは、よくわからなかった。

www.kadokawa.co.jp

 

英語、結局ろくに話せないままだな(反省)。

 

 

 

 

 

常識なんて場所によって違ってことを中々受け入れられない その2(ブラジルの話)

海外の話

その1で書いたビジネスマンとの会話に戻る。

 

彼はブラジルの景気が最悪だという話をした。

数年前まではBRICSなんて言われたのに、けっこうな負け組だ。

そういや、キリンも撤退を決めたとかニュースで見たな。

diamond.jp

 

「キリンは偉いなと思ったよ。損切りは早い方がいい。3000億円投資したやつを撤退するんだから、大した勇気だけど、これ以上待っても傷が広がるだけだ。なかなか大きな企業はこうはいかない」

 

でもさぁ。結局見通しが間違ってたから、失敗したわけでしょう? 担当者は責任感じてるだろうねぇ。

 

「いや、これは無理ないよ。資源と土地があって、あれだけの人口があって、GDPが世界7位で、景気が上昇中で、しかもW杯とオリンピックが決まってたんだから。鉄板投資だと誰でも思うよ。日本の企業もEUの企業も、そりゃこぞって投資するさ」

 

じゃあ、なんでこんなになったの?

やっぱ新興国特有のインフレ不景気ってやつ?

 

「そんな甘いもんじゃないよ。あそこは。国家予算並みの金額が、個人の懐に入ったんだよ。そりゃ一人のってわけじゃないだろうけど、ブラジルの上層部はそれだけ腐ってるんだよ」

 

そんなことってある? だって、自分の国が発展するチャンスだったんだよ? 今より金持ちになれるチャンスだったかもしれないじゃん?

 

「そんなこと、あいつら何にも考えちゃいないよ。あれだけの金額すべてインフラとか設備とかに投資してたら、ぜったいに国民も豊かになったし、一気に先進国に躍りでるチャンスもあったんだ。あんな露骨なこと、中共でもやんないよ」

 

彼は吐き捨てるように言った。彼の会社も損益でたのかなぁ。

 

「考えられんことが、起こるんだよ。途上国ってとこは」

 

 

彼の話を聞いた後、ニュースを探してみた。

thutmose.blog.jp

 

これはちょっと表面的だなぁ。リベートの件、どっかが報じてないかなぁ。

 

少し昔のニュースだけど、これなんか関係あるのかな。

hbol.jp

 

けっこうな汚職事件じゃないか。

私は何にも知らなかったんだなぁ。

 

 

ふと、彼女の話を思い出した。

「ブラジルは政治家や偉い人たちが、本当にひどいんです」

 

その話を聞いたとき「すぐ上の人間のせいにするんだよなぁ」なんて、ぼんやり思ってた。自分たちの力で政治を変えてみろよと。

 

しかし、車の中にいても撃たれるような場所で、国家予算並みの資産を持つ連中相手に市民ができることがあるだろうか。

 

だからと言って他国に行って「平等に扱え」はないだろう?

いや、これは私の国の感覚なんだろう。常識なんて場所によって違うんだろう。

私の考えなんて、偏狭なお花畑のローカルルールなのかもしれない。

 

なかなか実感できないのだけれど。

 

 

常識なんて場所によって違ってことを中々受け入れられない その1(ブラジルの話)

海外の話

昨日このニュースを見つけた。

www.asahi.com

それで、いろいろ思うところを書いてみる。

 

 

つい先日、ブラジル出張から帰ってきたビジネスマンと少し飲んだ。彼が行った場所は上記エスピリトサントとやらとは違うっぽいが、この事件が起こる前に帰って来られて良かったなぁと今思う。

 

 

「あの事件以来、日本人社会も厳戒体制でさ」

と、そのビジネスマンが話した。

 

あの事件ってのはあれか。

www.asahi.com

 

確か両替所から帰る途中で襲われたとか。

銃を向けられて窓を開けなかったから撃たれたんだっけ。

でも窓を開けたら最後って思うんじゃないの?

 

「その人の車、防弾ガラスじゃなかったらしい。銃を向けられたら素直に金を渡さなきゃダメだよ。俺、ブラジルにいる間ずっと防弾車に乗ってたけど、ブラジル駐在の日本人で防弾じゃない車に乗ってる人間がいると思わなかった」

 

防弾ガラスは自動車を買う時に、数十万払えばオプションでつけてもらえるらしい。そういえば何年か前にブラジルが防弾自動車の生産世界一とかいうニュースを読んだ気がする。

 

 

昨年の話を少しする。

 

ブラジルからの移民の女性と一緒に食事をした。その時私が住んでいたのはアメリカの大都市の郊外で、事件などほとんどおきない、日本の都市部より安全で平和でのどかな街だった。

 

「この街の家はセキュリティが甘すぎるよね。電子キーにしろとはいわないけれど、せめてインターフォンが欲しいよ」

 

なんて軽口を叩いていたら、彼女は笑った。私の実家とは大違いだと。

 

彼女の故郷の話をした。彼女の実家には高い塀で囲まれており、有刺鉄線が張り巡らされていて、そこには電気が通っていたらしい。

お金持ちだったのかな。それでもアメリカに来たんだ。

「トランプが大統領になったら、アメリカも私たちが安心して住める場所じゃなくなるかもしれない」

と、不安そうにしていたなぁ。

 

移民というのはその国の人間に完全になりきるか、そうでなければ客人(もしくは居候)の立場をつらなかなくてはいけない。私はそんな風に考える頭の固い人間だ。

 

でも日々何かを奪われる恐怖に追われる日常から自由の国に逃れてきた人々に、豊かで安全な国にいつでも戻れる自分が何か言える立場だろうかとも思った。有刺鉄線で囲まれた家に暮らす家族のことをどんな思いで考えるんだろうなぁ。

 

それにしても。

なんでブラジルはあんな国になったんだろう。

数年前はブラジルは好景気で、アメリカを抜く大国になるなんて言われてたのに。

 

 

その2に続く

 

 

 

 

 

 

 

贔屓か差別か。いじめていい人悪い人。

アメリカの話

jp.reuters.com

 

いや、あのさ。

ノードストリームさんは、最初「イバンカ・トランプ」ブランドを売っていたわけさ。

それは、トランプの娘だから売ってたの? それはそれで、やらしくない?

 

いや、もしデザインが気に入ってたんだったらさ。

トランプ非難のために政治家でもなんでもない娘のブランドを拒否するの?

それは親が犯罪者だったとしても、子どもを差別してもいいってなってんの? アメリカの憲法では。

 

一応さ。今回イバンカの服を売らなくなったのは「売上不振」という理由だし、「それならそれで仕方がないよね。またがんばろうね」って話だけど、それだけの話じゃないんだろうね。だから、ニュースになってんだし。

例えば、こんな感じ。

jp.reuters.com

「S&P総合500種がほぼ横ばいで、ダウ工業株30種平均が反落した8日、ノードストロームの株価は終値で前日比4%超上昇、時価総額を約3億ドル増やしたのだ。同様に「イバンカ・トランプ」製品の販売をやめた米ディスカウント衣料小売り大手のTJX(TJX.N)も8日、時価総額が3億2000万ドル増加した」

 

株屋はシビアだねぇ。なるほど、企業のみなさんが反トランプを掲げるわけだよ。

 

 

それはさておき。

 

民主党のペロシ下院院内総務さん曰く

「不適切だと思うが、実に不適切な大統領であるトランプ氏にはぴったり合っている」と述べた。その上で「それ以上に不適切なのは、自身が賛同しない決定を下した判事を『判事とやら』と呼んだことだ」

だってさ。

 

「娘をいじめるのは、そりゃ良くないよ。でも、あいつの親父悪いやつだもん。当然の報いじゃん。だって、あいつの親父裁判官を「判事とやら」みたいに言ったんだぜ。そっちの方がひどいだろ?」

ってさ?

 

これはいじめの問題に通じるんだよ。イバンカは美人で金持ちでさ。親父は昔から毒舌有名人。そんなだから「デザイナーとかつっても、親の金と権力でやってるだけよぇ」なんて影口叩かれてたんだよ。

 

これはあれでしょ。

「あいつは金持ちで美人で親に権力があるから、この程度の差別はあっても、他で優遇されてるんだからいいでしょ」

みたいなことでしょ?

 

「いじめていい人」認定だよね。

そんなもんだよ、世の中なんて。

嫌なやつは、理に叶わなくても嫌な目に合わせていいってマインドだよね。

 

 

ちなみにノードストロームは高級百貨店でさ。

もう入ったら雰囲気が落ち着いてるし、モノは高いし、店員は上品だし、包装は日本みたいに丁寧。

私が住んでたところは、大都市の郊外だったけど、そこのモールのノードストロームの店員は白人ばっかり。客も白人ばっかり。有色人種の客も「お金持ってます」って感じの人ばっかりでねー。

 

同じモールにノードストロームとメイシーズとJCペニーがあったらばさ。もういる人種が全然違うの。店員もさ。JCペニーは黒人かラテンの人ばっかだった。接客もテキトー。社員教育が違うんだね。まあ、客層もそれなりなんだよね。

 

ノードストロームの接客マニュアルはあちこちで賞賛されてる。人種差別ダメ絶対みたいな。でも、店員が白人ばっかりなのは、いったいなぜなんだい?

 

まあ、そういう店だからこそ、「差別してません感」を前面に押し出さないとなのかもしれないねぇ。

 

 

利益のために贔屓して、利益のために差別する。

けどそれをやるのは「差別大反対」のみなさん。

大人の世界は複雑ですわ。